PSYCHO-PASS サイコパス 10周年記念 展覧会 CHROMESTHESIA SCOPE (クロメスタジア スコープ)
展覧会企画及び展示・体験制作
2024年冬より東京を皮切りに全国で開催された「PSYCHO-PASS サイコパス 10 周年記念 展覧会CHROMESTHESIA SCOPE (クロメスタジア スコープ)」の企画制作を担当いたしました。
本展覧会はオリジナル TV アニメーション作品「PSYCHO-PASS サイコパス」の放送10周年を記念する展覧会として開催。巨大監視ネットワーク・シビュラシステムが人間の心理状態を数値化し管理する近未来世界を舞台に、正義を問われる警察機構を描いた作品の世界観を表現するため、「展示と体験が融合したこれまでにないイマーシブな展覧会」として開発しました。
【展示と体験の融合】
これまでの展覧会ではデジタル技術を用いた体験と、アナログな手法を用いた展示が、それぞれ個別に制作(製作)されることが一般的でした。
・ 没入体験を得ることにより、さらに展示を理解できる。
・ 展示を見ることにより、作品世界への没入体験が深くなる。
展示と体験が一つの文脈で構成され完全に融合することで、相互に作用し合う新しい展覧会構造を開発することにより、ライトに楽しみたい方にもコアな視聴者の方にも等しく、より深い没入感を与えることに成功しました。
【壁面展示&立体造作物展示】
本展覧会のために書き下ろされたCASE FILE(事件簿)とともに、PSYCHO-PASSの10年間を時系列に振り返ります。作中の印象的なシーンや、登場した小物など立体造作物を合わせて展示しました。
【デジタル体験】
展示と連動するように配置されたデジタル体験。作中で主人公たちが使用するアイテムや、作品世界を象徴する様々なモチーフをデジタル技術により再現し、展示と連動した体験を配置することにより、より深い没入感を演出しました。
<エリアストレス注意報、特別警報>
宙に浮かぶ立入禁止のホログラムをプロジェクションにより再現。
展示エリアの境界に配置することにより、エリア移動時の期待感と緊張感を増幅する。
<メンタルトレース演出>
PSYCHO-PASS3で象徴的に描かれるメンタルトレースを追体験できる。
スクリーンの外側には雨を模したシリコンチューブを配置。プロジェクションにより光の筋が雨のように見えるデジタルインスタレーション。